金融教育を受けていないことのデメリットを考える(その1)
こんにちは、TOMOです。
ここまで6回にわたり、日本の金融教育について考えてきました。
それでは、本当に金融教育は必要なのでしょうか?
これまでの記事を読んでくださった皆さんは、どのように思いますか?
これまでの記事はこちらから↓↓↓
そこで今日は、金融教育を受けていないことのデメリットについて考えてみようと思います。
私が考えるデメリットは次の通りです。
① お金にまつわることで騙されやすい
② 銀行や郵便局で投資信託・保険等の金融商品を勧められても、
それがいい商品なのか、よくない商品なのかが分からない
③ 証券会社で勧められた銘柄がいいのか悪いのか分からず、
言われるがままに購入してしまう
④ 収入が給与だけになってしまう
⑤ お得情報を活用できない
⑥ 世の中全般のお金の仕組みに疎い
ざっと思いつくだけでもこれだけあります。
それでは1つずつ、簡単に見ていきましょう。
① お金にまつわることで騙されやすい
まずはこれに尽きると思います。
話のうまい営業員、話のうまい近所の人、話のうまいテレビのコメンテーター、
世の中話のうまい人はたくさんいます。
こういった人が話すことって、全部本当で、全部正しい、と思ってしまいませんか?
特に、自分に知識が無い分野の話だと、それが正しいことなのか、
間違っていることなのかの判断ができないので、すぐに騙されてしまいます。
世の中では、お金に絡んだ多くの詐欺が発生しています。
直近では、火災保険を使った詐欺が発生しているみたいですね。
これは、被害者である自分も罪に問われるかもしれません。
千葉県ではこんな注意喚起をしています↓↓↓
この例ひとつとっても、知識があればおかしいとすぐに気づくはずです。
お金に関することは、その後の人生に大きく影響します。
もちろん騙す人が全面的に悪いです。
しかし、いつの時代も騙す人はいなくなりません。
それであれば、自分の身は自分で守らなくてはいけません。
② 銀行や郵便局で投資信託・保険等の金融商品を勧められても、
それがいい商品なのかよくない商品なのかが分からない
皆さんは銀行の窓口で投資信託や保険を勧められたことはありますか?
最近は、銀行取引をネットで完結させることも多くなってきたので、
窓口に行く機会は減っているかもしれません。
でも、いざ窓口に行ってみると、多くの場合投資信託や保険を勧められるんです。
お勧めされた投資信託や保険が、一概に悪いものだと言う気はもちろんありません。
中にはとてもいい商品もあります。
でも、その判断基準はなんでしょうか?
どうやって善し悪しを決めますか?
聞いたことのある運用会社の投資信託だから?
いつも良くしてくれる銀行員がお勧めする投資信託だから?
良く知っている保険会社の保険だから?
金融のプロ(であるはず)の銀行員がお勧めしてくるから?
銀行員が投資信託や保険をお勧めするのは、ボランティアではありません。
販売手数料を稼がなくてはいけないという、ノルマがあるんです。
中にはとてもいい商品もあります。銀行員が教えてくれなければ、
知ることもなかったかもしれません。なので銀行員の話を聞くことは、
とてもいいことなんです。しかも話を聞いたからと言って
絶対に申し込まなくてはいけない訳でもありません。
無料で情報提供してくれるんです!
ただ最後、買うか買わないかの判断は、しっかりと自分でするべきです。
それも、ちゃんとした合理的な理由で。
③ 証券会社で勧められた株の銘柄がいいのか悪いのか分からず、
言われるがままに購入してしまう
これも②と通じるものがあります。
私の社会人のスタートは、証券会社の営業でした。
当時の証券会社には、お勧めしなくてはいけない株の「銘柄」がありました。
ノルマがあるんです。
支店長が「〇〇」という銘柄を提案しろと言ったら、
その銘柄が個人的に気に入らなくても、提案しなくてはいけないんです。
証券マンに勧められて購入した銘柄が例え値下がりしても、自己責任です。
証券マンは責任を取ってくれません。
それなのに、証券マンの言うがままに株を購入する人がとても多いんです。
その銘柄を買うか買わないかの判断は、しっかりと自分でするべきです。
こちらも、ちゃんとした合理的な理由で。
いかがですか?
思い当たる節はありませんか?
自分が選択したものに関して、責任は自分にあります。
「自己責任」というものです。
ダイエットしないといけないのに、深夜にポテトチップスを食べてしまった。
これは、次の日に運動をがんばるなどしてすぐに取り戻せます。
でも、お金に関する「自己責任」は、その後の人生に関わる
とても大切なものなのです。
それなのに、金融教育が重要視されていない。
なんでなのでしょう。
長くなってきたので、④~⑥は次回にしたいと思います。
マンガだったら難しいことにも取り組みやすいかもしれませんね。