ともらぼ~CFPが100歳人生を考える~

金融教育がほとんどされない日本。その中でこれから迎える100歳人生をどう生きていくかを考えます。

障害年金ってどんな制度?

こんにちは、tomoです。また暑い日が戻ってきましたね。さらにコロナも猛威をふるっていますね。先日、野球を見に行こうとしていたのですが、コロナが怖くて取りやめてしまいました・・・

今回から数回に渡って、「障害年金」について解説します。

公的年金は、老後に受け取れる基礎年金だけでなく、障害の状態になった時に「障害年金」を受取ることができます。
今回は、障害年金の大まかなイメージを解説します。


障害年金」とは

病気やケガなどが原因で障害状態になった時に、受け取ることができる年金です。65歳以上の人だけでなく、現役世代の人も受取ることができます。また、障害手帳を持っていない場合でも、障害年金を受取ることができます。


障害状態とは

障害の状とは、視覚障害聴覚障害、肢体不自由などの障害だけでなく長期療養が必要ながんや糖尿病、心疾患、呼吸器疾患などの内部疾患、または統合失調症などの精神の障害により、仕事や生活が著しく制限を受ける状態になった時なども含みます。


国民年金加入者が受取れるものは?

第1号・第3号被保険者である、国民年金のみの加入者が受取れるのは、障害の程度が

【1級】
・障害基礎年金
・子の加算(条件に合う子供がいる場合)

【2級】
・障害基礎年金
・子の加算(条件に合う子供がいる場合)

の時だけです。

 

 厚生年金加入者が受取れるものは?

第2号被保険者である、厚生年金加入者が受取れるのは、障害の程度が

【1級】
・障害基礎年金
・子の加算(条件に合う子供がいる場合)
障害厚生年金
・配偶者の加給年金(条件に合う配偶者がいる場合)

【2級】
・障害基礎年金
・子の加算(条件に合う子供がいる場合)
障害厚生年金
・配偶者の加給年金(条件に合う配偶者がいる場合)

【3級】
障害厚生年金

【その他】
障害手当金

の時で、国民年金のみ加入者よりも範囲が広くなっています。

 

どっちの年金を受取れる?

現在は国民年金のみに加入しているけれども、以前会社員だったことがあり、厚生年金に加入していたことがある人は、どちらの年金が受取れるのでしょうか?

障害の原因となった病気やケガで、初めて病院を受診した日(初診日)に、どの年金制度の被保険者であったかによって、受け取れる障害年金の種類が決まります。

ということは、現在国民年金のみの加入者だった場合、今、ケガをすると、国民年金が対象となります。


まとめ

公的年金は、老後に受取れる老齢年金だけでなく、障害の状態になった時にも「障害年金」を受取ることができます。国民年金のみの加入者と、厚生年金に加入している人では、受取れる障害年金の種類が異なる為、ご自身がどの障害年金を受取れるのか確認しておきましょう。