公的年金の繰下げが75歳までできるようになるけど、それはいいこと?
こんにちは、tomoです。ついに東京の桜が満開になりましたね(^^♪ 明日はお天気が崩れそうなので、もう散ってしまいそうです・・・
さて、4月からいろいろな制度が変わります。今回はその中から、公的年金の繰り下げが75歳まで可能になることについて解説したいと思います。
公的年金の「繰り下げ受給」の受給開始年齢の上限が、2022年4月より、これまでの70歳から75歳に変更になります。これに伴い、繰り下げ受給による年金受給額の増額割合も、最大42%から84%になります。
年金の「繰り下げ受給」とは、通常65歳から受取れる年金を、65歳以降に遅らせて受給する制度のことです。遅らせた期間1か月につき、年金受給額が0.7%増額されます。
よって、70歳まで繰り下げると12か月×5年×0.7=42%増額します。これが2022年4月以降は75歳まで繰り下げることができるので、75歳まで繰り下げると12か月×10年×0.7=84%も受給額が増えることになります。
逆に65歳以前から受給することもできます。これを「繰り上げ受給」といいます。繰り上げた場合は、1か月につき0.5%年金額が減少しますが、この減少率が2022年4月より0.4%と縮小されます。なお、繰り上げ受給は60歳から行うことができます。
増減率を一覧にしたものがこちらです↓
また、会社員など厚生年金の加入者は、繰り下げ受給を行う場合、「厚生年金と国民年金の両方を繰り下げ受給する」または「どちらか片方のみ繰り下げ受給する」といういずれかを選択することができます。
繰り下げのメリットは、1か月あたりの年金受給額が増える点です。75歳までは頑張って働いて収入を得て、75歳からは大きく増えた年金を受給する、などといったライフプランを立てることができます。
しかし、デメリットもあります。まず、75歳から受取った場合、1回あたりに受け取れる年金は65歳から受取るよりもかなり多くなりますが、それを亡くなるまでに何回受取ることができるでしょうか。自分の正確な寿命は分からないですよね。
万が一76歳で亡くなってしまったら、65歳から受取っていれば11年間受取れていたのに、75歳からだと1年しか受け取れなかった・・・ということになってしまいます。
そしてデメリットがもう一つあります。繰下げ受給をすると収入が増えることになるので、社会保険料や所得税・住民税などの負担が増えることがあります。場合によっては、介護保険サービスの自己負担割合が1割ではなく2割になってしまうこともあります。
繰上げ・繰下げ受給は、実際の手取り受給額がどれぐらいになるのか事前にシミュレーションをして、慎重に検討することをお勧めします。
4月から成人年齢が18歳に!?
こんにちは、tomoです。
一気に桜が咲きましたね(^^♪ 家の近所の桜は昨日8分咲きといった感じでしたが、今日あたり満開になっているかもしれません。今週末にお花見をしようと思っていましたが、ちょっと遅いかもしれませんね('ω')
さて、今週はもう4月になります。4月からいろいろ制度等が変わりますが、その中でも成人年齢が20歳から18歳に引き下げられるのをご存じですか?今回は、18歳になることで何か変わるのか、まとめたいと思います。
日本では明治時代から今日までの約140年間、成人年齢は20歳と民法で定められていました。この度、民法が改正され、2022年4月1日から成人年齢が18歳に変更になります。よって、2022年4月1日に18歳、19歳の人は2022年4月1日に新成人となるんです。
それでは、成年に達すると何が変わるのでしょうか。民法が定める成人年齢には、
①一人で有効な契約をすることができる年齢という意味と、
②父母の親権に服さなくなる年齢という意味があります。
未成年者が契約を締結するには父母の同意が必要であり、同意なくして締結した契約は、後から取り消すことができます。これを「未成年者取消権」といいます。
今回、成人年齢が18歳に引き下げられるとこで、18歳になると親の同意を得なくても、自分の意志で様々な契約ができるようになります。そして、「未成年者取消権」が行使できなくなるため、契約に対しての責任を負うこととなります。
また、世界的にも、成年年齢を18歳とするのが主流です
韓国とニュージーランド以外、ほとんどの国では18歳が成人なんですね。よく考えてみると、浪人等をしないで大学に行った場合、大学2年生までは未成年で大学3年生から成人ですって、なんだか変ですよね。高校を出て働く人もいるわけですし。
それでは、具体的には何ができるようになるのでしょうか。下記にまとめました。
親の同意がなくてもローンを組めるようになるんですね。金融機関は慎重な取り扱いをするみたいですが、これは年齢に関わらず慎重な取り扱いを求めたいです。
また、親の同意が無くても結婚することができるようになりますが、併せて女性の結婚可能年齢が16歳から18歳に引き上げられ、男女とも18歳になります。これ、知らない人多いんじゃないでしょうか。16歳になったら結婚しようと思っていた15歳の方、4月からは18歳まで待たなくてはいけません。でも、結婚できる年齢が男性と女性で同じ年齢になることはいいことだと思います。
一方で、飲酒や喫煙、競馬などの年齢制限はこれまでと変わらず20歳です。健康面への影響や非行防止の観点から現状維持となったようです。これはいいことだと思いますが、でも、あれは18歳からOK、これは20歳からしかダメというのは、なんとなく覚えにくくないでしょうか・・・
成人式はどうなる?
成人式は各自治体の判断で実施されていますが、多くの自治体では、その年度に20歳になる人を対象に1月の「成人の日」前後に開催しています。しかし、成年年齢が18歳に引き下げられると、高校3年生の1月という受験シーズンに成人式を実施することになり、現在検討が進められています。自治体によっては名称を「20歳のつどい」に変更し、これまで通り20歳を対象に行うことを決定しているところもあるようです。
受験シーズンと成人式が重なるのはちょっと可哀想ですよね。せっかくのおめでたい行事は、心に余裕をもって迎えてもらいたいものです。
今回は、成人年齢の引き下げについて解説しました。成人年齢が引き下げられるといのは、若いうちから責任が増すということです。いろいろなことに騙されたりしないように、金融リテラシーを始め、社会で生きていくうえでの知識を小さい頃から身に付ける必要性がより出てきますね。
4月の値上げは800品目超!?!?
こんにちは、tomoです。
桜が咲いてきましたが、週末のお天気が悪いみたいですね('ω')
来週は早いものでもう4月です。そこで今回は、4月から値上がりするものについて調べてみました。
最近、世界中で物価が上昇していますが日本も例外ではありません。既に、いろいろな物の値段が上がって家計を直撃していますよね。スーパーへお買い物に行った際、これまでより値段が高いな、と思うことが多くなったのではないでしょうか。
この4月からはさらに800品目超の値上げが予定されています。値上げの背景には、原材料の高騰や人件費、物流コストの上昇があります。世界情勢が不安定な今、4月に限らず今後もこの値上げ傾向は続いていくのではないでしょうか。
【4月から値上がりするものの例】
小麦粉
インスタント麺
トイレットペーパー
ケチャップ
なんだか既に値上がりしている気もするんですけど、また値上がりするんですね・・・ちなみに私は物の値段が覚えられないので、底値アプリを使ってこれまでの物の値段を記憶しています。
物の値段だけでなく、光熱費や首都高料金等サービスの値段も上がっています。私の家でも先月初めて電気・ガス代が2万円を超えてビックリしました・・・
値上がりする前に買いだめをすることも一つの手ですが、賞味期限や置き場所には限界があります。少し多めに買っておく場合は、賞味期限の長いもの、置き場所をとらないものをお勧めします。
物の値段が上がっているのは日本だけではありません。世界はどんな感じでしょうか。そこで、世界の消費者物価指数を見てみたいと思います。
この表から、世界と比較すると日本はまだそこまで値上がりが顕著ではないのかもしれません。ということは、これからまだまだ値上がりする余地がありますね・・・
一方で、我慢するだけでは日々の生活が味気なくなってしまいます。無駄な支出は極力抑えた方がいいですが、この機会に、キャッシュレス決済を行うことでポイントを貯めたり、メルカリ等のフリマアプリを活用して不用品をお金に換えたり、投資などをして収入を増やすことを考えるのも一つの手ではないでしょうか。
定期預金の2,700倍の利息が受け取れる投資商品を見つけました!
こんにちは、tomoです。
最近暖かくなってきて、梅の花が咲き始めましたね(^^)/
先日は、定期預金と個人向け国債を比べましたが、定期預金の2,700倍の利息が受け取れるものを発見しました!怪しい商品ではないですが、かなりリスクはあるので内容をしっかりと理解して、やるかやらないか決めたいですね。
動画でも解説していますので、こちらも是非見てみてください(^^♪
ある証券会社で、次のような社債が発行されていました。
バークレイズ・バンク・PLC発行
約10年債
売り出し価格:15.28%
利回り/年20.67%
利回り20.67%!?!?
前回の動画で解説した通り、日本の定期預金金利はネット銀行で0.02%です。固定5の個人向け国債でも0.05%です。なのに、20.67%!?
どういった債券なのか、気になりませんか?詳しく見ていきたいと思います。
まず、この債券はトルコリラ建です。トルコってどこにあるかご存じですか?
この赤く囲ったところです。
面積は約78万平方キロメートルで、日本の約2倍あります。
人口は約8300万人。国土は日本より大きいですが人口は日本より少ないですね。
ちなみに、トルコ料理は世界3大料理の1つです。食べたことがないので、食べてみたいと思っています。
通貨は「リラ」です。リラって、あんまり馴染みがないですよね。
1リラは、円に換算するといくらぐらいなのでしょうか?
2月15日15時時点で、8.98円です。
リラと円の為替レートの関係は、このような感じです。
このチャートを見ると、最近結構円高になっていますね。
それでは、債権の詳細を見ていきましょう。
この債券は、ゼロクーポン債です。ゼロクーポン債については、以前の動画で解説していますので、こちらも見てみてください。
売り出し価格は15.28%です。
最低単位は10万トルコリラですので、
8.98円×10万トルコリラ×15.28%=137,214円で購入します。
満期は約10年後です。
ゼロクーポン債は、満期まで保有すると額面に対して100%で償還されるので、
もしも為替が同じだとすると、
8.98円×10万トルコリラ=898,000円で返ってきます。
約10年でいくら増えたかというと、
898,000円ー137,214円=760,786円です。
約14万円の投資に対して、76万円も増えるということですね。
ちなみに、楽天銀行の10年定期預金の金利は0.02%なので、14万円を10年間預けてつく利息は280円です。
その差なんと、約2700倍!
こんなうまい話があるはずないですよね。
この社債にはざっくり言うとリスクが2つあります。
1つがリラの為替レートです。
さっきチャートを見た通り、トルコリラは結構激しく為替レートが動いています。10年後の為替レートがどれぐらいになっているか、さっぱり分かりませんね。
では、損益分岐を考えてみたいと思います。当初137,214円で購入したので、10年後の為替レートがいくらだったら損をしないのか、というと、
1.38円です。
10年後に1トルコリラが1.38円・・・可能性は低いような気がしますが、正直さっぱり分かりません。
そしてもう一つのリスクが、発行体リスクです。この債券は、バークレイズ・バンク・PLCというところが発行している社債です。ということは、発行体が万が一倒産してしまうと、0になってしまう可能性もあります。
バークレイズとは、イギリス・ロンドンに本拠を置く国際金融グループで、S&Pの格付けはA+となっています。ちなみに、JR東海やトヨタファイナンスなどが同じA+の格付けとなっています。
格付けだけ見ると、会社が倒産してしまうリスクは低いような気がします。
いかがですか?リスクとリターンは比例します。この社債は、前回解説した個人向け国債とはリスクもリターンも全然異なります。
14万円から投資ができるので、たとえ0になっても株式や投資信託で挽回できる!という方は試してみてもいいかもしれません。もしかしたら10年後に100万円になって返ってくるかもしれませんし!
宝くじを買うのであれば、この債券を買う方が夢がある気がします(*‘∀‘)
※投資は自己責任にて行ってください!
外貨を持つのは怖い?
こんにちは、tomoです。
最近、いろいろな物の値段が上がっていますね。個人的には、値上がりはしょうがないと思いますが、値段据え置きで内容量を減らすのは好きではありません。なんだかだまされた気がするのは私だけでしょうか・・・
それでは今回は、前回に引き続き「外貨」を持つことについて解説したいと思います。
動画でも解説していますので、こちらもぜひご覧ください(^^♪
今回のテーマは、外貨を持つ意味についてです。
前回の動画では、円高・円安について解説しました。
為替レートは、外貨を保有していもしていなくても誰にでも影響があるものです。為替レートが円安になると、輸入しているものの値段が上がります。
それでは、為替レートが円安になって輸入品の値段が高くなってしまった場合、どうしたらいいのでしょうか?
それは、外貨を保有していればいいのです。
「外貨」っていうと、なんとなく「怖い」というイメージを持つ人がいます。
実際はそんなことはないんです。
この図を見てみてください。
こちらには、円高・円安になった時のメリット・デメリットが書いてあります。
1$=115円を基準にしてみてみましょう。
1$が130円になると、輸入品の値段が高くなります。一方で、為替差益が出るんです。ということは、外貨を保有していたら輸入品が値上がりしてしまった分を為替差益でカバーできるということですね。
それでは1$が100円になったらどでしょうか。先ほどとは逆で輸入品は安くなります。しかし、為替差損も出てしまいます。為替差損が出るのが怖いから外貨を保有するのは怖い、という人が多くいますが、持っている円を全て外貨にするわけではないですよね。円高になった場合は外貨のまま持ち続けていればいいのです。
ここに、外貨保有の意義がります。
日本は輸入大国です。為替レートは日々の生活に直結します。そして為替レートは円高にも円安にもなります。外貨は怖くありません。
ただし、どこの国の通貨を持つかは選ばなくてはいけません。現在ロシアのルーブルが大暴落しているみたいですが、国政が不安定な国の通貨は怖いです。
これまで「外貨」を保有したことが無い場合は、まずはアメリカドルやユーロといった、比較的安定している通貨を選択することをお勧めします。購入を検討する際は、これまでのチャートを確認してみてくださいね。
今回は、外貨を持つ意味について解説しました。
円高と円安、日本での生活に関係ある?
こんにちは、tomoです。
今日はとても暖かい1日でしたね(^^♪
今回は、為替レートと日常生活の関係について解説したいと思います。
動画でも解説していますので、こちらも見てみてください(^^♪
ニュースで「今日の為替レートは1ドル115円50銭です」というのを耳にしませんか?そんな時、私は外貨を持っていないから関係ないわ、と思っていませんか?
そんなことはありません。為替レートは日本で生活していても、外貨を保有していなくても、誰にでも関係があることなんです。
まず、円高、円安について解説します。今回は、米ドルを例に解説します。
現在、1$は115円ぐらいとなっています。
これが、1$100円になることを円高、1$130円になることを円安といいます。
円高・円安という言葉がなんとなく逆な感じがする、という方が多くいらっしゃいますが、円高・円安はこのように覚えると間違えません。
1キロ1$で販売されている小麦を買おうとしたとき、現在は115円で購入できます。それが1$100円になると、小麦1キロを100円で購入することができます。ということは、15円安く小麦が手に入るんです。すなわち、円の価値が高くなったということですね。
逆に1$130円になると、小麦1キロの値段が130円になってしまいます。ということは、15円多く支払わないといけないいうことです。すなわち、円の価値が安くなったということですね。なので、1$100円になることを円高、1$130円になることを円安といいます。
それでは、為替レートは私たちの生活にどう影響するのでしょうか。日本は輸入大国です。先ほどの小麦をはじめ、いろいろなものを輸入しています。輸入に頼っているものに関しては、為替レートの影響をしっかり受けるんです。
なので、ニュースでよく耳にする為替レートは、他人事ではありません。現在1$いくらか、即答できますか?最近円安なのか、円高なのか分かりますか?これは毎日気にしておいた方がいいと思います。
今回は、為替レートについて解説しました。次回は、これを踏まえて外貨を持つことについて解説したいと思います。
個人向け国債と定期預金 どっちがお得?
こんにちは、tomoです。
北海道や新潟ですごい雪が降っているみたいですね。雪に強いはずの北海道で電車が運休になるほどの雪って、想像がつきません・・・
それでは今回は、個人向け国債と定期預金を比べてみたいと思います。
個人向け国債も、定期預金も、どちらも円建てで元本がほぼ保証されている商品です。
それではどちらがお得なんでしょうか?
動画でも解説していますので、こちらも見てみてください(^^)/
個人向け国債と定期預金、実際の利率は何%で発行されているのでしょうか?2022年2月6日現在、それぞれこのような利率で発行されています。
変動10 0.11%
固定5 0.05%
固定3 0.05%
個人向け国債の固定型の下限金利は0.05%なので、固定5と固定3は下限金利ということですね。
ちなみに、いくつか銀行の預金金利も見てみましょう。
このような感じです。
本題からはずれますが、実際の店舗がある銀行と、ネット銀行では10倍の金利差があるんですね。
それにしても、どこの銀行も現在は金利が低いですね。
0.02%の利率というのは、100万預けて、年間で200円の利息ということです。さらにここから税金がひかれます。
固定5の個人向け国債は、100万円購入して年間の利息は税引前で500円です。こちらもここから税金がひかれます。
ということは、例えば、5年間楽天銀行に預けると、トータルで受取れる利息は税引き前1,000円、固定5の個人向け国債は税引き前2,500円です。
2.5倍の差がありますね。ランチが1回多く食べられるかもしれません。
日本の市場金利はどうなるか分かりませんが、急激に上がることはないのではないでしょうか。もしも、満期まで確実にそのままおいておける資金なのであれば、ランチ1回分ぐらい多くもらえると思って、個人向け国債を購入してみるのもいいかもしれませんね。
ただ、正直どっちもどっちだと思います。申込方法を考えると、ネット銀行の定期預金はクリック1つでできますし、解約もすぐできます。私がどちらかを選択するとしたら、定期預金を選ぶと思います。
そして、もう少しリスクをとれる資金の場合は、外貨建ての利付債をお勧めします。外貨と聞くと「怖い」というイメージがあって拒否反応を示す方もいらっしゃいますが、「外貨」は持ち方次第だと思います。外貨についてはまた今度解説したいと思っています。
個人向け国債ってどんな商品?
こんにちは、tomoです。
北海道や東北で暴風が吹いているみたいですね。外出される際はお気をつけください。
それでは今回は、利付債の1つである「個人向け国債」について解説します。
最近あまり「個人向け国債」の名前をききませんが、毎月発行されています。
証券会社によっては、キャンペーンも実施されているようです。
動画でも解説していますので、こちらもご覧ください(^^)/
個人向け国債とは、利付債の一つで、日本の国が個人を対象に発行しています。
半年毎に利息が受け取れ、満期まで保有すると当初購入した元本が返ってきます。
毎月発行され、1万円から購入できます。
銀行、証券会社などの金融機関で購入することができます。
個人向け国債には、変動10、固定5,固定3の3種類があります。それでは1つずつ特徴を見てみましょう。
◆変動10
こちらはその名の通り、変動金利で10年満期です。実勢金利に応じて半年毎に適用利率が変わるため受取利子が増えることも、減ることもあります。
基準金利とは、利子計算期間開始日の前月までの最後に行われた10年固定利付国債の入札における平均落札利回りです。ちょっと難しいですね。
個人向け国債を購入する際は、金利を見て買うか買わないか決めると思うので、ここでは、金利の設定は国が都合よく決めるわけではなく、ちゃんと基準がある、ということだけ理解しておけばいいと思います。
さらに、金利には0.05%という下限があります。なので、先ほどの基準金利×0.66が0.05を下回る場合は、0.05%で発行されるということです。
発行後1年経過すれば、いつでも中途換金が可能です。その場合、直前2回分の利子相当額(税引き前)×0.79685が差し引かれます。0.79685ってなんだかよく分からない数字ですよね。
これは、国債の利子の受取時に20.315%の税金が差し引かれているからです。要するに、もらった利息の手取り額を2回分返せば、発行後1年経過したらいつでも解約できるということです。
◆固定5
こちらは固定金利で5年満期です。
満期まで利率が変わらないので、購入した時点で総額の受取利息を知ることができます。
金利は、基準金利-0.05%です。固定5の基準金利は、先ほどの変動10の基準金利とは異なります。基準金利は、募集期間開始日の2営業日前において、市場実勢利回りを基に計算した期間5年の固定利付国債の想定利回りです。こちらもちょっと難しいですよね。なので、金利の決定にはちゃんと基準がある、ということを理解しておけばいいと思います。
こちらも、最低利率は0.05%と決まっています。
また、中途換金については、先ほどの変動10と同じで、発行後1年経過すれば、直前2回分の利子を返すことで、いつでも中途換金することができます。
◆固定3
こちらは、固定利率で3年満期です。
先ほどの固定5と異なるところは、金利の設定方法のみです。
こちらは、基準金利-0.03%となります。基準金利は、募集期間開始日の2営業日前において、市場実勢利回りを基に計算した期間3年の固定利付国債の想定利回りです。
あとは固定5と同じです。
個人向け国債は、国が発行しているのでとても安全な商品です。また、通常の利付債は途中で売却しようとするとその時の時価での売却となってしまうため、利益が出ることも損失が出ることもありますが、こちらは直近2回分の利息を返却することで売却できるため、損失が出ることがほぼありません。
その分リターンも少ないので、個人向け国債を購入するのであれば銀行の定期預金でもいいのでは?と思うこともあります。ですので、次回は「個人向け国債」と「銀行の定期預金」どちらがいいか?ということをお話ししたいと思います。
iDeCoってどうやって加入する?
こんにちは、tomoです。
結局東京はそんなに雪降りませんでしたね(^^)/普通に出勤できてよかったです。
前回のブログでは、iDeCoがどんな制度か解説しました。今回は、そのiDeCoにどうやって申し込むか、について解説したいと思います。
iDeCoとは、個人型確定拠出年金のことでした。公的年金ではもはや人生100年時代はやり過ごせないかもしれないので、自分で責任をもって私的年金作っておいてくださいね、という制度です。
ですが、いざ始めようと思うとこれがなかなか難しいんです。
動画でも解説していますので、見てみてくださいね(^^)/
iDeCoとは、自分で申し込みをして、掛金を拠出して、運用方法も自分で選び、60歳をすぎたらそれまでに貯まった資金を受取れる、という制度です。
自己責任で老後の資金を準備する仕組みなので、税制の優遇措置もあります。
iDeCoは次の5つのステップで申し込みます。
①加入条件を調べる
②掛金を決める
③金融機関を選ぶ
④運用商品を知る
⑤運用商品を選ぶ
なんだか結構面倒臭そうじゃないですか?気合を入れてやっていかないと、もしかしたら途中で心が折れてしまうかもしれません。それでは、1つずつ見ていきたいと思います。
①加入条件を調べる
まず、自分に加入資格があるのかを調べます。iDeCoは誰でも加入できるものではありません。加入できる人とできない人は、前回のブログで解説していますので、見てみてください。
そして加入資格があると分かったら、掛金の限度額がいくらかを調べます。掛金は上限があって、無限に拠出できるわけではありません。こちらが限度額です。
②掛金を決める
そしてこの限度額の範囲内で、掛金を決めます。掛金は月々5,000円から、1,000円単位で決められます。ただし、この金額の変更は1年に1回しかできないので、慎重に決めた方がいいです。今月は余裕があるから1万円、その次の月は使いすぎたから5,000円、というようにはできません。掛金を止めることはいつでもできます。
③金融機関を選ぶ
次に金融機関を選びます。銀行や証券会社など、約160社でiDeCoの取扱いがあります。160社もあったらめちゃくちゃ悩みますよね・・・それぞれの金融機関で、運用商品の種類や数、手数料などが違います。自分がやりたいと思っている商品があるか、手数料はどのくらいかなどを確認して決めましょう。特に手数料は大切です。運用中の口座管理料は毎月掛金から差し引かれます。投資信託で運用する場合は、信託報酬等もかかります。インターネットで検索をすると、いろいろな金融機関の手数料が出てくるので、ここは面倒臭がらずにしっかりと調べた方がいいと思います。資料請求を受け付けている金融機関もあるので、数社に資料請求をしてみてください。
④運用商品を知る
iDeCoは自分で資産運用を行います。60歳を過ぎて受取ろうと思った際に、万一減っていたら減った金額しか受取ることができません。リターンとリスクはすべて自分にかかっています。よく分からない運用商品をなんとなく選ぶのではなく、しっかりと理解してからその商品を選ぶようにしましょう。
⑤運用商品を選ぶ
そして最後に運用商品を選びます。各金融機関毎に、約3~35商品が用意されています。そこで、自分がいいと思った運用商品を選びましょう。分からない時は、金融機関に相談してみるのもいいかもしれません。
金融機関を決めたら実際に申し込みますが、手続き完了までには1~2か月かかります。思い立ったが吉日と言いますが、iDeCoはすぐに始められるわけではありません。金融機関を決めて、申込をしたらiDeCo口座が開設されるまで、じっくり運用商品を選ぶ時間に充てるのもいいかもしれませんね。
老後の資金を貯める方法として、iDeCoは最適だと思います。運用して増えると、うれしくなって思わず使ってしまうことがありますよね。それが強制的にできないなんて、素晴らしい制度だと思います。まだiDeCoを始めてない方は、是非始めてみてください(^^♪
iDeCoってどんなの?
こんにちは、tomoです。
また、また、また、東京で雪が降るみたいですね( ;∀;)
しかも明日は3連休明けの月曜日・・・交通機関が混乱しないといいですね。
それでは今回は、iDeCoについて解説したいと思います。
皆さん、老後資金はどうやって貯めていますか?
仕事をリタイアしたら年金をもらって悠々自適に暮らしていきたいですが、人生100年時代といわれる今、どうやらそれは難しいようですね。
ということで、日々の暮らしのことも考えなくてはいけないのに、遠い先に来る老後についても考えていかなくてはいけません。
そこで、老後資金を貯める方法としてまずはiDeCoについて解説したいと思います。
動画も作成しましたので、こちらもご覧ください!(^^)!
簡単に言うと、
◆ 私的年金の制度です
自分で準備するから私的年金です。逆に、65歳から受取れる年金は公的年金といいます。
◆ 自分で申し込みをして、掛金を拠出し、運用方法を選んで掛金を運用します
申込は自由です。やってもやらなくてもいいということです。やると決めたら、自分で掛金を拠出します。そしてその掛金の運用も、自分で運用先を決めます。
◆ 掛金とその運用益を給付として受取ります
増えることも減ることもありますが、全て自己責任です。
◆ 税制の優遇措置があります
掛金を拠出する時も、給付を受取る時も、税制の優遇措置があります。
税金について、もう少し詳しく解説します。
◆ 掛金が全額所得控除になります
毎月の掛金が1万円の場合、所得税(10%)、住民税(10%)とすると、年間2万4000円の税金が軽減されます。
◆ 運用益も非課税で再投資できます
通常金融商品を運用すると運用益には、源泉分離課税20.315%が課税されます。iDeCoだと、これが非課税で再投資されます。
◆ 受取る時も大きな控除があります
60歳以降になると、年金か一時金で受取ることができます。年金として受取る場合は「公的年金控除」、一時金として受取る場合は「退職所得控除」を受けることができます。
老後の大切な資金を準備する仕組みなので、こんなに税金の優遇があるんですね。
次に、加入資格について解説します。
iDeCoは加入できる人と加入できない人がいます。
◆ 国民年金の第1号被保険者の場合
日本国内に居住している20歳以上60歳未満の自営業者、フリーランス、学生などが加入できます。一方で、農業者年金の被保険者、国民年金の保険料納付を免除されている方(一部免除を含む)は加入できません。(ただし、障害基礎年金を受給されている方等は加入できます)
◆ 国民年金の第2被保険者の場合
60歳未満の厚生年金の被保険者(サラリーマン、公務員)が加入できます。一方で、お勤めの企業で、企業型確定拠出年金に加入している方は加入できません。(ただし、企業型確定拠出年金規約で個人型同時加入を認めている場合は加入できます)
◆ 国民年金の第3号被保険者の場合
20歳以上60歳未満の厚生年金に加入している方の被扶養配偶者の方は加入できます。ただし、専業主婦(夫)が加入する場合は、注意点もあります。後ほど解説します。
掛金は無限に拠出できるわけではなく、拠出限度額というのが決められています。それぞれ下記の通りです。
◆ 第1号被保険者・・・月額6.8万円
第2号被保険者はさらに細かく分かれています
◆ 会社に企業年金がない会社員・・・月額2.3万円
◆ 企業型DCに加入している会社員・・・月額2.0万円
◆ DBと企業型DCに加入している会社員・・・月額1.2万円
◆ DBのみに加入している会社員・・・月額1.2万円
◆ 公務員等・・・月額1.2万円
◆ 第3号被保険者・・・月額2.3万円
掛金は月々5,000円から1,000円単位で決めることができます。また、この掛金額は年に1回限り変更することができます。今月は余裕があるから1万円、今月は余裕がなくなってしまったから5,000円、というのはできないので、1年間毎月これぐらいなら拠出できるな、という金額を決めて拠出した方がよさそうです。ただし、掛金を止めることはいつでもできます。
運用先は自分で決めなくてはいけません。受取る時に自分が出した掛金より減ってしまっていたら、減った額しか受取れないので、運用先を選ぶのはとても大切です。1商品だけでなく、複数商品を組み合わせることができます。定期的に運用状況の確認をして、運用商品を変える必要があります。運用については、また次回詳しく解説したいと思います。
基本的に60歳から受取ることができます。ただし、60歳から受取るにはiDeCoに加入しいていた期間が10年以上必要です。10年に満たない場合は次のようになります。
受取は、一時金として一括で受取ることも、年金として受取ることも、一時金と年金を組み合わせて受取ることもできます。
一時金として一括で受取る場合は、60歳から70歳になるまでの間に受け取ります。
年金として受取る場合は、有期年金(5年以上20年以下)で受取ります。
iDeCoは、掛金を拠出する時にその掛金が全額所得控除できるというのがメリットの1つです。専業主婦(夫)や無収入の人は、そのメリットを享受することができません。それでも、iDeCoに入った方がいいでしょうか?答えは〇です。
掛金の所得控除以外にも、運用益が非課税になったり、受取る時に税金面で控除があったりと、メリットがあります。さらに、今は働いていなくても、ライフスタイルの変化でこれから働くこともあるかもしれません。その際には掛金の所得控除も活かすことができます。ですので、専業主婦(夫)もiDeCoに加入するメリットはあると思います。
注意点もあります。
iDeCoは60歳になるまで、原則受給できません。掛金がたくさん貯まっていて、それを急に使いたくなったとしても引き出すことはできません。でもiDeCoは老後の資金を貯めるための仕組みなので、それぐらい厳しくしてもらっておいた方がいいですね。人間、ちょっとお金が貯まるとついつい無駄遣いしたくなってしまいます。
給付額は運用成績により変動します。iDeCoは受取る時まで受取れる額が分かりません。増えるのも減るのも自己責任です。手数料は引かれてしまいますが、定期預金もあります。自分に合った運用商品を選ぶようにしたいですね。
その他、手数料がかかります。手数料は金融機関によっても、運用商品によっても異なります。選ぶ際にしっかり確認した方がいいです。
課税所得が無い場合、掛金の所得控除を受けることができません。所得控除は、本人の所得からのみ控除されます。配偶者の所得からは控除できないので、注意が必要です。
ここまで解説してきたように、iDeCoはメリットがいっぱいです。また、老後の資金を貯める方法としては最適だと思います。まだ加入していない人は、是非始めてみてください。
次回は、iDeCoの申込方法を解説したいと思います。