ともらぼ~CFPが100歳人生を考える~

金融教育がほとんどされない日本。その中でこれから迎える100歳人生をどう生きていくかを考えます。

CMに騙されないで!保険料は安ければいい?

こんにちは、tomoです。

あっという間に4月も1週間過ぎてしまいましたね('ω') まだ寒い日が続いていますが、これからだんだんと暖かくなるのが楽しみです♪

今回は、最近よく流れている「保険料がこんなに安くなります!」というCMについて考えてみたいと思います。

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保険料はただ安ければいいのでしょうか?

テレビのCMで、「ネットで生命保険に加入したら毎月の保険料がこんなに安くなりました!」というのがよく流れています。ああいうCMを見ると、なんだかお得な気がしてしまいますが、騙されてはいけません。

動画でも解説していますのでこちらもご覧ください↓

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あのCMは、何と比較して安くなったんでしょうか?

例えば、夫が死亡した際に1,000万円の保険金が支払われる保険があったとします。それに加入するために、A社は毎月保険料を10,000円支払う必要があります。同じ条件の保険でも、B社は5,000円の保険料です。現在A社に加入している人が、B社に加入し直して毎月の保険料が安くなった、それならあのCMも分かります。

全く同じ保障内容なのであれば、保険料は安いにこしたことはないですよね。

でも、例えば夫が死亡した際に1,000万円の保険金が支払われる保険に毎月の保険料5,000円で入っていた人が、毎月の保険料が3,000円になる代わりに、夫が死亡した際に支払われる保険金が500万円になったとしたらどうですか?

死亡保険金が少なくなったんですから、毎月の保険料が安くなるのは当たり前ですよね(笑)

生命保険は、万一のことがあった際のお守りです。夫が死亡した際に入ってくる保険金は、遺族のその後の大切な生活費です。毎月支払う保険料は安いにこしたことはありませんが、死亡した際の保険金は安ければいいというものではありません。ご家庭ごとに、必要な資金というのはあるんです。

保険料をとにかく安くするために、死亡保険金はいくらになっても構わない?そんな訳ありません。保険は加入することが目的ではなくて、万一があった際に遺族が困らずに生きていけるようにしておくことが目的です。

保険会社のCMが、保険料安ければいいというように作られていることには本当にがっかりします。死亡保険金の額を下げて、その分保険料を安くする、それに何の意味があるんでしょうか?

小さいお子さんが3人いて、奥様が専業主婦、このご家庭で今ご主人に万が一があって、死亡保険金が500万円しか支払われなかったら、そのご家庭はどうやって生活をしていけばいいでしょうか?小さいお子様が3人もいて、奥様はいきなりフルタイムで働けますか?

もちろん、遺族年金などの公的な保障が受取れます。でも実際、500万円なんてきっとあっという間に無くなってしまいます。毎月支払う保険料は安ければいいというものではありません。夫が死亡した際に、いくらあればその後の生活はなんとかなるか、それをしっかりと計算してその額が受け取れる生命保険に加入することが大切です。

それでは、その額はどうやって計算したらいいのでしょうか。計算の仕方については、次回解説したいと思います。