ともらぼ~CFPが100歳人生を考える~

金融教育がほとんどされない日本。その中でこれから迎える100歳人生をどう生きていくかを考えます。

老後の生活費 足りる?足りない?

こんにちは、tomoです。今週はずっとお天気が悪いみたいですね。もうこのまま梅雨入りしてしまうんでしょうか・・・

今回は、自営業の方も、フリーランスの方も、会社員の方も、主婦の方も、全ての人が加入している「国民年金」のうち、老後に受取ることができる「老齢基礎年金」について解説します。

老齢基礎年金とは

65歳から受け取れる国民年金のことを「老齢基礎年金」といいます。自営業者だけでなく、第1号・第2号・第3号被保険者全員が受取ることができます。
ただし、10年以上加入していないと受取ることはできません。9年10カ月保険料を払っていたとしても受取れないので、保険料を滞納されている方等は、悔しい思いをしない様に気を付けた方がいいでしょう。


保険料はいくら支払う?

国民年金の保険料は、収入に関係なく毎月16,590円(令和4年度)です。
この金額は毎年見直される為、増えたり減ったりします。また別の機会に解説する予定の「厚生年金」の保険料と比べると、結構安いです。その分、厚生年金と比べると受取れる額も少なくなります。


年金はいくらもらえる?

老齢基礎年金は、満額で毎月64,816円(令和4年度)受取れます。ただしこの金額は、40年間フルで保険料を支払った方が受け取れる額です。
未納等、支払っていない期間があるとこの金額よりも少なくなります。また、満額の保険料も毎年調整される為、増えたり減ったりします。満額でこの金額だと、1か月の生活費を賄うのはちょっと厳しいのではないでしょうか。

 

実際にもらえる額を計算する方法

老齢基礎年金で毎月受け取れる額は、
777,792円×保険料納付済み金額/480カ月÷12 で計算します。(令和4年度)
ざっくり言うと、保険料を支払わなかった期間1年につき、約2万円年金額が減ります。

 

老後の生活費足りる?足りない?

1人世帯の場合、満額でも月に65,000円程度の年金額になる為、老齢基礎年金だけで生活していくことは難しいでしょう。
2人世帯の場合、2人で130,000円程度の年金額になりますが、これでも相当節約しないと、生活していくことは難しいでしょう。

 

まとめ

国民年金のみに加入している自営業の方やフリーランスの方は、老齢基礎年金だけでは老後の生活費は賄えないと思っておいた方がいいと思います。また、別の機会に解説する予定ですが、公的年金には「マクロ経済スライド」というものがある為、物価の上昇に負けていく仕組みになっています。最近物価が上昇していますが、物価が上がって生活費が増えても、受取れる年金額は物価の上昇率分は増えません。

今のうちからコツコツと老後の生活資金を準備しておくことをお勧めします。