ともらぼ~CFPが100歳人生を考える~

金融教育がほとんどされない日本。その中でこれから迎える100歳人生をどう生きていくかを考えます。

生命保険の保険料が支払えなくなった時に使える制度

こんにちは、tomoです。

あっという間に今年も残すところ2か月となってしまいました。

そして11月といえば、サラリーマンの方は年末調整の時期ですね。

生命保険の保険料控除や、住宅ローン控除など、少し面倒ですが

確定申告に比べたら楽なので、忘れずに行いましょう(^^)/

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それでは、今日の本題です。

皆さん、加入している生命保険は何年払いですか?

10年や30年払など、長期で支払うことにされている方も多いのでは

ないでしょうか?

では、生命保険の保険料が支払えなくなった時、支払えなくなった

瞬間にその保険は失効してしまうのでしょうか?

 

そんなことはありません。

生命保険には様々な制度が用意されているのです。

 

動画でも解説していますので、こちらもご覧ください。

↓↓↓

youtu.be

 

生命保険の保険料は、何十年にも渡って支払うこともあります。

何十年も経つと、結婚して生活費が増えたり、

子供の教育費がかさんだり、

転職したりと、

契約した時とは生活スタイルも異なり、保険料が一時的に

支払えなくなることもあるかもしれません。

 

これまでずっと保険料を支払ってきたのに、保険料が一時的に

支払えなくなったからといって、そこで保障が切れてしまう、

それは困りますよね。

 

そこで、そうなった場合、解約返戻金の一定範囲内で、保険料を

貸し付けてもらえる制度があります。

 

【自動振替貸付】

それが、自動振替貸付です。

自動振替貸付は、解約払戻金のある保険において、払込猶予期間を

過ぎても保険料の支払いがない場合に、保険会社が自動的に

保険料を立て替えて保険契約を継続させる制度です。

安心ですね。

 

ただし、自動振替貸付は保険会社が保険料を立て替える

制度のため、所定の利息が付きます。

立て替えられた保険料はいつでも返済できますが、利息も含めて

返済する必要があります。

 

また、保険の種類や自動振替貸付可能な解約払戻金がない

場合には適用されないので、その場合、保険料を

払込猶予期間内に支払わないと、その保険契約は失効してしまいます。

 

【契約者貸付】
保険料への充当ではなく、住宅を購入するので頭金が必要、

急にまとまった資金が必要になった、など、一時的に資金が

必要になった場合に、資金の貸し付けを受けられる制度があります。

 

それが、契約者貸付制度です。

契約者貸付制度は、解約返戻金の一定範囲内で保険会社から

貸し付けを受けられる制度で、契約期間内であれば

返済はいつでも可能です。

 

所定の利息が付きますが、一般的にカードローン等よりも

金利が低いことが多いので、資金の借入れを検討する際は、

金利を確認してみてもいいかもしれません。

 

本来であれば保険を解約して資金を捻出しなくては

いけないところを、契約者貸付制度は保険契約を継続

したまま資金を借りられる制度です。

一時的な資金が必要という場合は、契約者貸付制度も

選択肢の1つにいれてもいいかもしれませんね。

 

猶予期間を過ぎても、保険料払込みがなく、自動振替貸付も

できない場合、保険契約は失効してしまいます。

ただし、失効しても一定の期間内に、所定の手続きを

行うことで契約を復活できます。

 

【復活】

契約失効中の保険料・利息を一括で払い込むことで、

保険契約を継続できる制度です。

保険料(保険料率)や契約内容は失効前と同じですが、

契約復活には医師の診査・告知が必要となります。

 

保険料を支払えなくなっても、それが一時的なものであれば、

救済される制度がたくさんありますね。

 

契約者貸付制度は、貸付なのでいずれは返済しなくてはいけません。

一方で、解約返戻金をもとに契約を継続できる制度もあります。

 

【払済保険】

解約返戻金をもとに一時払保険(一時払養老保険)に変更します。

保険期間は変えずに、保険金額を下げます。

 

【延長(定期)保険】

解約返戻金をもとに一時払いの定期保険に変更します。

保険金額は変えずに、保険期間を短くします。

 

さらに、保険金を減額して保険料を下げることもできます。

 

【保険金減額制度】

保険金を減額して、保険料を減らすこともできます。

減額部分は解約扱いになり、解約返戻金があれば

受け取ることができます。

 

その他にも、ライフサイクルの変化や経済状況により、

保障内容を見直したい場合に利用できる制度があるので、

契約している保険の約款等を確認してみてください。

 

今回は、保険料が支払えなくなった時に使える様々な

制度について解説しました。

生命保険は、保険料が支払えなくなっても、そのまま保険契約を

継続できるような制度が充実していますね。

 

次回は、生命保険の種類について解説する予定です。

 

 

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