ともらぼ~CFPが100歳人生を考える~

金融教育がほとんどされない日本。その中でこれから迎える100歳人生をどう生きていくかを考えます。

60歳以降に働いたら受取れる年金が減る?

こんにちは、tomoです。

猛暑ですね・・・梅雨はどこへ行ってしまったのでしょうか?まだ暑さに体が慣れていない時期です。熱中症にはお気をつけください(*ノωノ)

前回のブログでは「老齢厚生年金」について解説しました。老齢厚生年金の額を増やす為には、60歳以降も会社員として働くのが1つの手だとお伝えしましたが、実は65歳以降も会社員として働いてしまうと、受取れる年金が減ってしまうこともあります。

そこで今回は「在職老齢年金」について解説します。

在職老齢年金制度とは

老齢厚生年金の受給者が、厚生年金の被保険者として働き続けると、老齢厚生年金の受給額が減らされる制度です。要するに、会社員だった人が、65歳以降も会社員として働き続けると、65歳から受取れる老齢厚生年金の金額が減らされてしまう、ということです。厚生年金のみが対象となるので、老齢基礎年金は減らされません。

 

いくら減らされるのか?

年金額と給与の合計が47万円を超えると、超えた金額の1/2が減額されます。減額された金額は、将来戻ってきません。この収入というのは、厚生年金に加入している働き方のみが対象となるので、自営業としての収入や、家賃収入は対象ではありません。

 

具体例

老齢厚生年金・・・20万円
総報酬月額相当額(給与)・・・30万円
の場合、
合計すると50万円となる為、47万円を3万円超えます。この超えた3万円の1/2である、15,000円が老齢厚生年金から減額される金額です。老齢厚生年金が20万円ではなく、18万5,000円になるということですね。


まとめ

65歳以降も会社員として働き続けると、老齢厚生年金は減額されてしまうかもしれません。生活費の為に働いているのに、働いたことによって年金額が減額される、なんか納得いかない制度の様な気もします。ただ、働いた方が手元に入ってくる合計額は多くなると思うので、この制度があるからと言って働くのを辞めるというのは得策ではないと思います。