ともらぼ~CFPが100歳人生を考える~

金融教育がほとんどされない日本。その中でこれから迎える100歳人生をどう生きていくかを考えます。

年金は何歳からもらうとお得?

こんにちは、tomoです。また暑い日が戻ってきましたね。スーパーに行くたびについついアイスを買ってしまいます"(-""-)"

今回は、年金は何歳からもらうとお得なのか、について解説します。

老齢年金は基本的に65歳から受取れますが、60歳~75歳の間の好きな時から受取りを開始することができます。65歳よりも早くに受取りを開始することを繰上げ、65歳よりも遅く受取りを開始することを繰下げといいます。

 

繰上げ受給

老齢基礎年金と老齢厚生年金の両方を、60歳から65歳になるまでの間に繰上げて受取る制度です。

繰上げる月1カ月につき、0.4%減額されて、その減額率は一生変わらないので、65歳になっても、満額は受取れません。

老齢基礎年金と老齢厚生年金の両方を同時に繰り上げる必要があります。

 

繰上げ受給の具体例

65歳から
老齢基礎年金 約6.5万円
老齢厚生年金 約9.4万円

を受取れる予定の人が、62歳から受給を開始する場合36カ月×0.4%14.4%受給額が減る

老齢基礎年金 約5.6万円
老齢厚生年金 約8万円

を受取れることになります。

 

繰下げ受給

老齢基礎年金や老齢厚生年金を66歳以降、75歳になるまでの間に繰下げて受取る制度です。

繰下げる月1カ月につき、0.7%増額されて、その増額率は一生変わりません。

老齢基礎年金と老齢厚生年金、別々に繰下げることが可能です。


繰下げ受給注意点

繰下げ期間中(年金を受取っていない期間)は、加給年金や振替加算を受取ることは出来ないため、注意が必要です。

繰下げることで年金の受給額が増えると、医療保険介護保険等の自己負担額や保険料、税金に影響する場合がある為、何歳まで繰り下げるかは慎重に検討した方がいいでしょう。


繰下げ受給の具体例

65歳から
老齢基礎年金 約6.5万円
老齢厚生年金 約9.4万円

を受取れる予定の人が、老齢基礎年金は65歳から、老齢厚生年金は75歳から受給を開始する場合120カ月×0.7%84%年金額が増える

老齢基礎年金は6.5万円のままですが、老齢厚生年金は75歳から約17.3万円受け取れることになります。


何歳から受取るのが正解か

何歳から受取るのがいいでしょうか?早くに亡くなってしまう場合は早くから受けっとった方がいいですが、長生きされる場合は遅らせて受け取った方がいい様です。

しかし、何歳まで生きるかは誰にも分かりません。資産が十分にあったり、働いてお給料を得られる間は繰下げてもいいかもしれません。一方で、60歳以降の収入が無い方は繰上げてもらった方がいいかもしれません。

何歳から受取るのが正解か、答えは人それぞれです。よくYouTubeやブログで、「繰り上げが正解!」とか、「繰り下げが正解!」とか、断定的なことをおっしゃっている方がいらっしゃいますが、ご自身にはどちらが合っているか、よく検討した方がいいと思います。


まとめ

繰上げる場合は
1カ月×0.4%減額

繰下げる場合は
1カ月×0.7%増額

繰上げ・繰下げどちらにも一長一短あります。
どういう制度なのかをちゃんと理解して、自身のライフプランに合った選択をしましょう。ちなみに私は今のところ、働いている間は繰下げを選択する予定でいます。