東証市場が再編されます
こんにちは。tomoです。
今日は、2022年4月4日から東証市場が再編されるそうなので、どうなるのか解説したいと思います。
動画も作成しましたので、是非ご覧ください。
現在、東証市場は第一部、第二部、JASDAQ、マザーズの4つに分かれています。
その4つの市場が、2022年4月4日より再編されます。
次は、3つの市場になるそうです。
その3つとは、
◎プライム
◎スタンダード
◎グロース
です。
なぜそんなことをするのでしょうか?
東証が公表している資料によりますと、
「国内外の多様な投資者から高い支持を得られる魅力的な現物市場を提供することを目的として3つの市場区分に見直す」
とあります。
ちょっと難しいですが、国際競争力をつけたい、ということでしょうか。
そもそも、現在東証の市場構成はどうなっているかといいますと、
◎第一部 2,185社
◎第二部 474社
◎JASDAQ 694社
◎マザーズ 424社
が上場していて、一番上場基準が厳しいとされる第一部に上場している企業が全体の57%を占めているんです。
東証第一部上場企業というと、結構大企業なイメージありませんか?
就職先としてもとても人気が高いように思います。
でも実際は、第二部上場企業よりも、JASDAQ上場企業よりも、マザーズ上場企業よりも、はるかに数が多いんですね。
現在4つの市場に分かれているものを、再編後は3つの市場にするわけなので、どのような振り分けになるかというと、こんな感じです。
第一部に上場している企業でも、全てがプライム市場に移行できるわけではなく、中にはスタンダード市場に移行する企業もあるようです。
先日それぞれの移行予定数が公表されていましたが、第一部上場企業の約8割がプライム市場に移行するようですね。
それでは、再編後のそれぞれの上場基準を見ていきたいと思います。
こちらは東証のHPからお借りしましたので、見にくい場合は東証のHPを見てみてくださいね。
まずはプライム市場の上場基準です。
株式の流動性と、海外の投資家向けの情報開示、ガバナンスに重点を置いた上場基準になっているようですね。
なかなか厳しそうです。
次にスタンダード市場です。
こちらはプライム市場よりはだいぶ緩い感じになっていますね。
最後にグロース市場です。
これからの成長が期待できる企業向けの内容となっていますね。
プライム市場の上場基準が海外向けのものとなっているために、日本市場しか相手にしないということで、敢えてスタンダード市場へ移行する第一部上場企業もあるようです。
ただ実際は、経過期間が設けられるようで、しばらくの間はプライム市場の上場基準をクリアしていなくても、プライム市場に上場していられるようです。
そしてその数も結構多いとか・・・
せっかくの市場再編がなし崩し的な感じにならないといいですね。
それでは最後に、この市場再編が一般投資家に与える影響は何なのかを考えてみたいと思います。
まず1つ目、TOPIX組み入れ銘柄が変更になります。
市場再編に伴い、東証一部の全銘柄を組み込んでいるTOPIXに変更が生じます。
TOPIXから外れてしまう企業は、一時的に株価が下がることも考えられますね。
ただし、しばらくは組み入れ銘柄はそのままとされるようです。
次に2つ目、コーポレートガバナンスが改善されるかもしれません。
プライム市場では、独立社外取締役の数を3分の1以上にするように求められます。
企業のガバナンスが改善されると、投資家にとってプラスの影響が期待できますね。
せっかく大々的に再編するのですから、投資家にとって、日本の経済にとって、良い影響を及ぼすといいですね(^^)/
今日は、2022年4月4日からの、東証市場再編について解説しました。