ともらぼ~CFPが100歳人生を考える~

金融教育がほとんどされない日本。その中でこれから迎える100歳人生をどう生きていくかを考えます。

生命保険の配当金と保険料の構成

こんにちは。TOMOです。

今日は台風でお天気が悪い3連休の初日となってしまいましたね(´;ω;`)ウゥゥ

さて、本日も生命保険の基礎についてお話したいと思います。

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今日のテーマは、「生命保険の配当金と保険料の構成」です。

皆さんの加入している生命保険は、配当金が出るタイプですか?

出ないタイプですか?

私は長い間、保険の販売に携わっていましたが、1度も配当金が出る

タイプの保険を扱ったことがありません・・・

改めて配当金とはどういうものか、お話したいと思います。

動画も作成しましたので、こちらもどうぞ(^^♪

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

https://youtu.be/uEMLEuifT84

 

それでは早速始めましょう。

前回の動画で解説した通り、保険料は、予定死亡率、予定利率、予定事業費率を

基に算出されます。

しかし、実際には予定した通りの死亡者数、運用収益、事業費になるとは

限りません。

その結果、保険会社に利益が生じることがあります。

保険料の収入が実際の支出を上回った際の、3つの差益(3利源)を

次のように言います。

 

死差益・・・予定死亡率によって見込まれた死亡率よりも、実際の死亡率が

低かった場合に発生する利益のこと

 

利差益・・・予定利率によって見込まれた運用収入よりも、実際の

運用収入が多くなった場合に発生する利益のこと

 

費差益・・・予定事業費率によって見込まれた事業費よりも、実際の事業費が

少なかった場合に発生する利益のこと

 

この3つの差益によって剰余金が生じた場合、保険会社は契約者に剰余金を

還元することがあります。

それを「配当金」といいます。

生命保険は、大きく分けると、配当金が出る仕組みの「有配当の保険」と

配当金が出ない仕組みの「無配当の保険」に分類されます。

そして、有配当の保険には、3利源配当タイプと、利差配当タイプが

あります。

 

3利源配当タイプ・・・3つの予定利率と実際の率の差によって生じる

損益を集計し、剰余が生じた場合、配当金を出す仕組みの保険

こちらは、配当金を毎年分配する「毎年配当型」が主流となっています。

 

利差配当タイプ・・・予定利率と実際の運用成果との差によって生じる

毎年の損益を、一定年数ごとに通算して、余剰が生じた場合、配当金を

出す仕組みの保険

こちらは、5年ごとに配当金を出す「5年ごと利差配当型」が主流と

なっています。

 

次に、保険料の構成について解説します

保険料は、純保険料と付加保険料に分けられます

 

純保険料・・・契約者が保険会社に対して支払う保険料のうち、将来の

保険金支払いに充てられる部分

 

付加保険料・・・保険会社の人件費や、広告宣伝費等の経費の部分

同じような保障内容でも、保険会社によって保険料が違うのは、保険会社の

経費の違いが影響しています。

 

さらに、純保険料は、死亡保険料と生存保険料に分けられます

 

死亡保険料・・・死亡保険金の支払いに備える保険料

 

生存保険料・・・解約返戻金や満期保険金の支払いに備える保険料

 

保険料との関係性をまとめます。

予定死亡率が高いほど、純保険料は高くなります

予定利率が高いほど、純保険料は安くなります

予定事業費率が高いほど、付加保険料は高くなります

 

ちょっと複雑ですね。こちらは覚える必要はありませんが、同じような

保障内容なのに保険料が違う場合は、なんでなのかな?と考えてみるのも

いいかもしれません。

 

今日は、生命保険の配当金と、保険料の構成について解説をしました。

次回は、生命保険の契約について解説する予定です。

次回もぜひご覧ください。