ともらぼ~CFPが100歳人生を考える~

金融教育がほとんどされない日本。その中でこれから迎える100歳人生をどう生きていくかを考えます。

金融リテラシークイズとその結果について考えてみた

こんにちは。TOMOです。

このはてなブログを有料にするかどうかで悩んでいたら、

1か月以上経ってしまいました。

結局、有料版に申し込むことにしました。

今日からまた、お金に関することを書いていきます(*‘∀‘)

 

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今日は、おもしろい調査結果をみつけたので、それについて書きたいと思います。

金融リテラシー調査(2019年)

  

「知るぽると」という、金融庁のサイトに載っていました。

 

突然ですが、金融リテラシークイズに挑戦してみてください。

全部で5問あります。

 

1

家計の行動に関する次の記述のうち、適切でないものはどれでしょうか?

1.家計簿などで、収支を管理する

2.本当に必要か、収入はあるかなどを考えたうえで、

 支出するかどうかを判断する

3.収入のうち、一定額を天引きにするなどの方法により、貯蓄を行う

4.支出を遅らせるため、クレジットカードなどの分割払を多用する

5.わからない

 

2

一般に「人生の3大費用」といえば、何を指すでしょうか。

1.一生涯の生活費、子の教育費、医療費

2.子の教育費、住宅購入費、老後の生活費

3.住宅購入費、医療費、親の介護費

4.わからない

 

3

金利が上がっていくときに、資金の運用(預金等)、借入れについて

適切な対応はどれでしょうか。

1.運用は固定金利、借入は固定金利にする

2.運用は固定金利、借入れは変動金利にする

3.運用は変動金利、借入れは固定金利にする

4.運用は変動金利、借入れは変動金利にする

5.わからない

 

4

10万円の借入れがあり、借入金利複利で年率20%です。

返済をしないと、この金利では、何年で残高は倍になるでしょうか。

1.2年未満

2.2年以上5年未満

3.5年以上10年未満

4.10年以上

5.わからない

 

5

金融商品の契約についてトラブルが発生した際に利用する相談窓口や

制度として、適切でないものはどれでしょうか

1.消費生活センター

2.金融ADR制度

3.格付会社

4.弁護士

 

いかがでしたか?

正解は、

1 4

2 2

3 3

4 2

5 3

です。

120点とすると、何点でしたか?

私は、一応CFPなので、全問正解、100点でした。

 

この調査は2019年に25,000人に対して行われました。

結果はというと、

全年代の平均点は、52.6点です!

 

年代別で見てみると、

18~29歳 40.8

30代 48.0

40代 51.1

50代 55.2

60代 59.3

70代 59.8

という結果です。

18~29歳に至っては、正解が2問ということでしょうか。

 

正直に言いますと、この5問の問題は私にはとても簡単でした。

おそらく、金融機関で働いている人は、ほぼ全員100点が取れるのでは

ないかという問題です。

しかし、平均点は52.6点なのです。

 

この乖離はなんなのか、それは恐らく多くの場合、金融機関で働いているか

いないか、もしくは、これまでに金融教育を受けているかいないか、

ではないでしょうか。

 

ここにある5問は、難しい経済の問題ではなく、生きていくうえで

比較的必要な問題ではないかと思います。

金利」とか、「利息」とかは、知っていて損をする知識ではありません。

むしろ、知らないことで損をしてしまいますよね。

 

難しい経済の勉強を、全員がする必要はもちろんないと思います。

でも、生きていく上で重要な金融知識に関しては、個人にそれを

委ねるのではなく、学校で学ぶべきではないでしょうか。

 

次回は同じ調査から、金融リテラシー教育に関して、日本と世界の比較を

見てみたいと思います。